ほんとく日記

一たび再び治せざれば、則ち鍼刺の法を蔑視するに至る

「ファイナルデッドブリッジ」というホラー映画。次々と人が死んでしまいグロいシーンが多いので個人的には夢に見そうでお勧めできませんが、ここにも鍼治療のシーンが出てきました。鍼治療自体では死にませんが、刺している場所はなかなかの見ものでした。

「鍼灸」には色々な鍼灸があります。「古典」「伝統的」といっても時代や書籍によって内容は大きく変わります。                            その時代に流行した病気を基に書かれた本もあります。仮に2冊の本が同時代のものだとしても治療法が全く異なることもあります。

原因として、消化器と考える一派もあれば、生活習慣と考える一派もある。                                              診断や治療として、お腹を重視する一派もあれば、背中を重視する一派もある。                                            よく言えば多様性のある、悪く言えば統一できないものです。

考え方や治療法が異なる以上は、各鍼灸院の治療は全てオーダーメイドということになります。何をもって「治った」「良くなった」かを設定する必要はありますが、結果が芳しくなかった場合は、あくまで「自分の」鍼灸治療が効果を生み出せなかっただけで、鍼灸自体に効果がなかったわけではありません。

一般の方は、鍼灸を受けて思うような効果が得られなかった場合は、それは鍼灸そのものの問題ではないことをご理解いただきたいです。当院で良くならなかった方が他の鍼灸院で良くなる可能性は十分ありますし、その逆も然りです。

 

 

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