ほんとく日記

予約のとれる いい料理店

「ドクターストレンジ」は東洋医学的なエッセンスを含んでいる映画です。凄腕の神経外科医のストレンジ先生が鍼治療を知っているシーンが序盤に出てきます。神経外科医でありながら東洋医学(補完代替医療)としての鍼治療とは何たるかを知っていることに敬服です。

先日、車のエンジンオイル交換中に雑誌を見ていた時のこと。

「くまモン」でも有名な小山薫堂さんが夏休みにイタリアを訪れた時のことが書かれていました。

「(中略)この店がいいのは、混み過ぎていないこと。予約して訪れる観光客が半分、予約なしで訪れる客が半分。地元の常連さんが家族でふらりと訪れる光景がまたいい。日本の料理界では、予約の取れないことが、価値として語られることが多い。確かに人気の証ではあるが、それを良しとしない店主や客がいてもいい。最近、ニューヨークには、メインの時間帯にあえて予約を取らない店が出てきた。何日も前から予約してどうしても食べたい人は、早い時間か遅い時間にどうぞ!その日に食べたい!と思う人を優先して店に入れるという仕組みだ。情報が手に入りやすいからこそ、人々の欲求が集中してしまう時代。もし、料理店の予約を科学的に解明する「予約サイエンス」というものができたなら、他人の価値観に振り回されない、自分に合った心地よい外食ライフが送れるようになるかもしれない」

「患者が行列をなすのは自分を頼ってきている。それだけ感謝され必要とされている証拠でもある。その反面、恥ずかしいことでもある。一見腕がある、人気があるようだが、処理できていないことを公然と見せつけていることでもある。遠方から来ることを誇るのも然り。患者は自分の近くに良い治療院がないのではなく、良い治療院があることを知らないことも多い。自分の治療精度を上げる(時間を短縮することにつながる)、治療できる人間を増やす、治療できる場所を広げる。行列やキャンセル待ちは既に閾値を越え発病した状態に近い。自院の行列を見てもろ手を挙げて喜ぶか、心を傷めるかで上工か庸医かは見えてくる」

と師匠に言われたことがあります。 

 

本来は予約の取りやすい、治療の受けやすい治療院というのが理想的なのかもしれません。

 

 

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