ほんとく日記

捏積法

元々は小児の癇癪の治療法だったので「捏脊」ではなく「捏積」だったそうです。

『肘後備急方』治卒腹痛方第九が最も早い記載です。

50年代、衛生部で仕事をしていた路志正先生(国医大師、広安門医院)は新華社から一通の手紙を受け取ります。その中には新華社の裏の国会街に、馮全福という民間の中医師がいて、人々は彼を「捏脊馮」と称し、毎年夏秋の変わりめには家族が連れた消化不良の子が治療を求めて列をなし、周辺の交通にも影響を与えていると書いていました。新華社の記者は詐欺ではないか確認してほしいと依頼し、衛生部は路先生を派遣します。党の中医政策を告げて緊張を解き、馮及先生本人及びその治療を考察し、再度小児の専門家との評議の末、技術は有効であると認定され、衛生局は馮先生を北京中医医院へと配属し「小児捏脊科」という特徴的な科室が創られました。

腰背部を下から両手でつねり上げていきます。当初は小児の癇癪に用いていましたが、背部膀胱経には兪穴を始め重要な腧穴が並んでいるので、その他の疾患にも効果を発揮しました。

以下、北京中医医院の先生の紹介です。

http://www.bjzhongyi.com/jzzn/article/6941.html

私が中医医院に学びに行っていた2015年当時は、馮氏捏積科がまだありました。

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